ホーム>研究内容>疾患発症メカニズムに基づく革新的医療デバイスの開発

疾患発症メカニズムに基づく革新的医療デバイスの開発




■連絡先

東京大学医学部附属病院
最先端臨床研究センター
FIRST支援室

〒113-8655
東京都文京区本郷7-3-1
TEL:03-5800-9041
FAX:03-5800-9042
E-mail:first-admin@umin.ac.jp














疾患発症メカニズムに基づく革新的医療デバイスの開発
自治医科大学 学長/東京大学医学部 客員教授 永井良三
            慢性炎症における臓器細胞分子間連関



1. 臓器連関


2. 細胞間相互作用


3. 細胞間分子機構


に基づく新しい診断・治療法の開発


   人間はさまざまな病気を患いますが、がんや心臓病を含めて、ほとんどの病気の発症と進展に慢性炎症が関わっています。心臓病の中で重大な病気のひとつが心筋梗塞です。急性心筋梗塞は冠動脈の動脈硬化病変が破れ、血管が血栓で閉塞することにより発症します。こうした動脈硬化の病変部に炎症が存在しています。急性心筋梗塞は全国で年間25 万人が発症しており、そのうち少なくとも14%が院外で心停止となります。急性期治療はずいぶん進歩しましたが、死亡率は減少していません。また、このような動脈硬化の質を診断する手法がなく、急性心筋梗塞の発症を予測することが出来ません。他にも、慢性心不全、慢性腎臓病、糖尿病、肥満などでも慢性炎症が重要な役割を果たしています。したがって、なぜ動脈や臓器に炎症が起こるのか、ストレスの加わった臓器をどのように保護するのかは、今日の医学の最優先課題です。
    動脈硬化をはじめとする慢性疾患に対する治療も重要な課題です。狭窄した冠動脈硬化病変を拡張する冠動脈拡張・ステント留置術は、年間20万件以上が行われています。しかし突然の血栓による閉塞(ステント血栓症)や術後の再狭窄という大きな問題があります。
    本研究は、1)慢性の臓器障害の基本にある生体のストレス反応、とくに慢性炎症のメカニズムを明らかにする、2)動脈硬化による心筋梗塞リスクの高い患者を同定するためのバイオマーカーを開発する、3)新規素材を組み合わせて、細胞・分子反応を積極的に制御できる安全性の高い冠動脈ステントを開発する、4)基礎研究から診断・治療法への応用、臨床現場での評価までをシームレスかつ迅速に実践できる診療情報のデータベースシステムを開発する、これらの課題を目的としています。
    本研究によって、虚血性心疾患リスクの高い対象者の絞り込み、生活習慣病の治療標的の明確化、安全性の高い治療技術開発などが期待できます。

▲Page Top   

(c)FIRST Program, The University of Tokyo. All Rights Reserved