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東京大学医学部附属病院
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FIRST支援室

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    めざましい医学の進歩にも関わらず、治療や予防が不可能ながんや心臓病に罹患する患者が数多く存在する。本研究は、これらのわが国の主要疾患について、新たな病態の解明を行い、これに基づいて世界最先端の心臓シミュレータと新規診断治療デバイスを開発し、さらにがんに対する新しいウイルス療法の開発を目的としている。
    心臓病に対しては、個々の心筋細胞の数理モデルから血液拍出までを繋ぐ世界に類のない心臓シミュレータを最新の計算科学を応用して実現する。これを個別患者の心臓機能のシミュレーションに活用し、突然死リスクの高い患者や心臓移植しか手段のない心不全患者を早期に同定するとともに、外科手術や再生医療の適応と術式決定、および最適な薬剤選択を行うことで治療成績を飛躍的に向上させるシステムの開発を行う。同時にこの心臓シミュレータを用いて、致死性不整脈防止・治療デバイスの的確な適応判定を行い、心臓突然死を予防するとともに、心臓再同期療法装置を新たに開発し、心不全の予後を改善するための実証実験を行う。また、心臓病を中心とする生活習慣病の病態メカニズムの解析を基に、心臓病の治療デバイスと診断技術を開発する。治療法のないがんや脳の悪性腫瘍に対しては、新規ウイルスベクター開発を行う。さらに創薬と治療法の有効性評価に臨床情報を蓄積し解析する必要がある。そのために標準的なIT基盤ソフトウェアシステムの開発が必要である。本研究では電子カルテ情報、検査情報、疫学情報など多様な臨床情報をリンクし、データベースとして解析できるシステムを開発する。このシステムは、薬剤の有害事象の早期検出や、医療技術の効率性評価にも応用できる。また、医療費の効率化を社会全体で図ることにもつながる。
     本研究は心臓病とがん患者に大きな希望を与えるとともに、国際競争力のある医療技術開発をめざしている。これにより、外国製品に席巻されている我が国の医薬品・医療産業を輸出国に転換させることも可能である。

自治医科大学 学長/東京大学医学部 客員教授
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